ホシクサというレアな水草

水辺の生き物の減少と、冬の鹿児島の水辺について~自然の回復力に今後も期待~

エビのいる水草

水辺の生き物が減少していた理由「なぜ、鹿児島の冬のフィールド調査で満足に生き物が捕獲できなかったのか?」について、今回の記事では考えてみたいと思います。

ちなみに、2回実施したフィールド調査で生き物が全く採れなかった理由は、思いつくだけでも3つあります。

1つ目は私の目算が甘かったこと。「ここ数年ずっと採れていたから、今年も採れるだろう」と期待していたら……地形や水量が変わっていたり、良いポイントを見つけられなかったり、水辺の植物が茂り過ぎて水辺に入れなかったりというトラブルに、上手く対処出来なかったのです。

2つ目は運が悪かったこと。ミナミヌマエビを採りたかったので中流~下流域に絞ったとはいえ、どこの支流でも「生き物を満足に見つけられなかった」事実には、引きの悪さを感じます。

3つ目は、やっぱり農薬などの影響が無視できないこと。それまで生物相が豊かだった場所から、ほとんどの生物がいなくなるというのはどう考えても異常です。農薬や排水などは水で薄まっていくものですが……1年前までたくさんいた生物が全く見つからないなんて、何だか怖い気がします。

事実、今回の水辺の生き物採集に選んだ場所は、(新しいポイントもありましたが)ミナミヌマエビやコオイムシ、アメリカザリガニなどが採れる私のお気に入りのポイントで、1年前までは生物相がとても豊かな場所でした。

田んぼの中を流れる小さな川や用水路で、一見すると生き物はいないように見えますが……網を入れたらドジョウがピチピチ跳ねるという場所だったのです。

とはいえ、カワゲラやヘビトンボがたくさん確認できる水域もあったのは事実。そういう水が綺麗な支流で、生物達は根強く生き残ってくれているはずです。

次の春以降に、回復してくれることを願って――今回の記事を、そろそろまとめたいと思います。

ホシクサというレアな水草

写真の植物は、“ホシクサ(星草)”という水草の仲間です。

昔は田んぼや湿地によく生えていたらしいのですが、農薬や除草剤の影響で数が減ってしまった植物です。でも、私のお気に入りのポイントでは、今年も群生してくれていました。

水辺の生き物は一時的に減少しても、きっとまた帰ってきます。

早ければ数ヶ月、普通に考えたら2~3年。もしも深刻なダメージを受けたとしても、環境が改善したら水辺の生き物は戻ってきてくれるはずです。

そんな期待を持ちながら――春になったら、また水辺の生き物採集に行ってみたいと思います。

今回も最後まで記事を読んで頂き、ありがとうございました。

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